こんにちは、MAMiyuです。
今回はわたしがイラストを描き始めた頃と、それから3年間が経った今とでどう変わったか、その間にどういうことをやったのか、などをまとめてみたいと思います。
環境
- 学生時代は美術部ではなく美術系の学校でもない
- 仕事は絵とは関係ない業務
- 既婚で家庭持ち
- 絵を本気で描き始めたのは37歳の頃
- 作業環境はiPad Pro 12.9inch (第5世代) + ClipStudio
絵の変遷
レベルアップを測るために同じモチーフ(聖剣伝説3のリース)をちょくちょく描いていたのでそれをピックアップしてみます。
他の絵も興味がある方はわたしのSNSアカウントを参照してみてください。
2020/05
一番最初に描いた絵です。
最初にしてはうまく見えますが、これはオリジナルではなく「模写」です。
模写元はこちら。
一週間くらいかけて模写しようとしてこのレベルでした。
2020/12
Youtubeでいろんな描き方動画をみて勉強していた時期です。
いわゆるアニメ塗りを習得しようとしていて、この絵では影を描こうとしていますがライティングがわかっておらず、金属の光沢など質感表現がまだ全然できていません。
2022/02
2021年からはイラストレーターのlack先生のチャンネル「珈琲紳士の部屋」の生徒となり厚塗りを勉強していました。
毎週土曜日に添削が行われるのでそれをみているだけでもレベルアップしていくかと思いますし、可能であれば自分の作品も添削に出してみると良いと思います。
見る動画も変わってきて、海外の人の描き方動画をみたり、書籍もライティング関係の本を読んだりレンブラントの画集を買ってみたり、いわゆるイラストより美術について勉強をするようになっていった時期です。
また、明度表現で精一杯でまだ彩度のコントロールなどは全然意識できていませんでした。
2023/07
こちらは最近描いた絵です。
自分は何を描きたいのか考えていて、クールでかっこいい絵よりは見て楽しい気持ちになれる絵が好きなのかも、鳥山明先生の絵はシンプルだけど生き生きしてて楽しげで良いなとあらためて思っていた時期で、初期のドラゴンボールにあるような構図をイメージして描いた絵です。
おすすめの書籍
いろんな書籍に手を出しましたが、これから絵を学びたい人におすすめするとしたらどれかというので絞ってみます。
人体のデッサン技法
人体デッサンではルーミス本が有名ですが、わたしはこちらジャック・ハムの方を買って中の絵を模写していきました。
薄めの本なのですべて模写してもそこまでボリュームは多くありません。
わたしはこれで人体の基本的な比率や形状を学びました。
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ソッカの美術解剖学ノート
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分厚いことで有名な美術解剖学の本です。
これを読んでから絵を描こうとすると途中で挫折すると思うので、人体デッサン本をやってからいろんな絵を描いてみて、もう一歩スキルアップしたくなったときに読むと良いと思います。
この本に限ったことではありませんが、基本的には「とりあえず描いてみる」が一番大切だと思います。描いてみて「ここ上達させたいな」と思った時に該当する本を読むようにすると勉強のための勉強にならず効果的なのではないでしょうか。
ちなみに、美術解剖学ではありませんが、骨・筋肉・内臓についてはアトラスのアプリもおすすめです。
3Dモデルでいろんな角度からみることができます。
光と色のチュートリアル
絵を描く上で非常に重要な光と色について学べます。
パク・リノさんは他にもいろんなチュートリアル本を出されているので自分がスキルアップしたいジャンルのものがあれば読んでみると良いかと思います。
アニメーターが教えるキャラ描画の基本法則
生き生きとしたキャラを描くための参考に良いかと思います。
静止したポーズではなく、動きの中の一瞬をとらえたような絵を描きたいと思ったときにおすすめ。
こちらも模写していくと良いかと思います(わたしはまだできていませんが。。。)
リズムとフォース
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こちらはかなり難解というか、いろんな絵を描いてみた後で読む本だと思います。
わたしもなんとなくはわかりますが、なんとなくしかわかっていません。。。
ただ、ここに書かれていることは重要なことなので一度は読んでおくと良いかと思います。
他にもいろんな良書はあるかと思いますが、絞って紹介するとこの5冊が良いのではないかと思います。
おすすめのYoutubeチャンネル
いろんな動画を見てきましたが、こちらも絞って紹介します。
珈琲紳士の部屋
小手先の技術ではなく基礎力をつけてちゃんと画力を向上させたいと思うならこちらのチャンネルが一番おすすめです。
添削は見ているだけでも学ぶことが多いです。
絵葉ましろのちゃんねる
描き方動画はいろいろありますが、絵葉ましろ先生の動画はどうしてそういう描き方をするのかきちんと説明されていてとてもわかりやすいです。
山田五郎のオトナの教養講座
イラストではありませんが美術を楽しく学ぶのにおすすめです。
テレビだと「日曜美術館」などもよいかと思います。
その他のあれこれ
デッサン練習は必要か
必要性を感じたときにやると良いかと思います。
書籍と同様に、いろんなデッサン練習をしてから絵を描くのではなく、絵を描いていく中で「これをもっとちゃんと描けるようになりたい」と思ったらそのデッサンをすると良いのではないでしょうか。
本来はデッサンをしっかりしてから絵を描くべきなのでしょうが、それだと美術系の学校を目指しているとかでない限りはモチベーションが続かない気がします。
アニメ塗りと厚塗りのどちらがいいか
自分の好みで良いかと思います。
また、どちらか一方にこだわる必要はなく、ラフは厚塗りで清書はアニメ塗りとかもありますし、途中までアニメ塗りでその後厚塗りで重厚感を出していくという描き方もあるかと思います。
あまりこだわらず描きやすい描き方・自分が描きたい絵を描ける描き方で良いのではないでしょうか。
どんなブラシを使うとよいか
こう塗ろうと思ってペンを動かした時、思った通りの結果になるブラシ、そんな自分が思った通りに塗れるブラシこそがその人にとって最高のブラシで、それはその人の感覚によって変わってくるものなのでいろいろ試してみると良いかと思います。
そういう汎用的なブラシが1、2本と、あとは背景とかエフェクトとかピンポイントで使うようなブラシが数本あれば十分ではないでしょうか。
わたしの場合はいろいろ試した結果、自分で作ることにしました。
自分の絵柄をどうつくっていくか
自分の絵柄とか、自分なりの表現とか、そういうのは画力がついてからでいいと思います。
絵柄とかはその人が描きやすい、描いてて楽しい、が手癖になって自然にできるものだと思うので意識的に何かする必要はない気がしています。
好きなイラストレーターさんがいて、その人の絵を真似したいと思っても人の真似では劣化コピーにしかならないので悩ましいです。
わたしは描き方がまだコロコロ変わっているところなので自分の絵柄といったものはなく、5年か10年くらいしたらできてくるのかな、といった気分でいます。
絵の学校には行くべきか
わたしは行けていませんが、美術予備校に行ける人は行くとしっかり学べて良いかと思います。
イラストコンテストには参加するべきか
同じテーマで他の人はどう描くのか、というのが見れるので可能であれば参加してみると良いと思います。
また、自分の絵が他の人の絵と並んだときにどう見えるのか客観的に評価しやすい機会にもなります。
歳をとってから絵を描くのでは遅いか
絵を描いてどうなりたいかにもよるかと思います。
例えばわたしの場合はもう40歳になるので今からゲーム関連の企業のイラストレーターを目指すというのは現実的ではないと思います。
ただ、趣味で絵を描いて同人誌をつくるとか、フリーのイラストレーターになるとかであれば年齢は関係ないかと思います。
やらない方がいいことは何か
こういうことをしていると上達しないだろうなというのは
- 同じような絵ばかりを描く(同じような構図とか)
- 描けるものしか描かない(同じようなキャラとか)
- 資料を見ずに描く(思い込みで描くとか)
あたりではないかと思います。
どれくらいで神絵師になれるのか
わたしは神絵師にはなれていないのでわかりませんが、絵の上達は数年から10年単位くらいのものだと思うので10年か20年くらい描いていたら神絵師になれるのではないでしょうか。
描き始めた頃に比べれば上達していますが、それでもまだまだプロのイラストレーターには遠く及ばないと感じています。
またビフォーアフターがわかるくらい上達できたら同じように記事を書いてみたいと思いますし、そうなれるよう頑張っていきます。