はじめに
わたしは趣味でイラストを描いてきて、漫画制作にも興味を持っています。
こんな感じで描いてきました。
しかし家庭の事情などもあり、現在は創作活動が低迷中です。一方、元エンジニアとしてPythonに親しみがあり、この1~2年で画像生成AIや言語モデルなど、さまざまなAIを触ってきました。
その中で「AIが発達していくこれからの時代、創作活動はどう変わっていくのか? そして自分はどう取り組んでいけばいいのか?」と考えるようになりました。
AIがもたらす創作への影響
アイデアを形にする部分の高速化
AIを使えば、具体的に絵を描いたり、文章を整えたりする「作業工程」のスピードは大幅に上がります。例えばイラストであれば下絵から仕上げまで、漫画であればキャラクターデザインや背景作画まで、多くの工程をAIに任せられる時代が来るでしょう。
しかし重要なのは「どんなアイデアを出すか」
AIが得意なのは「既にある情報をうまくまとめて、誰が見ても無難な形にしてくれる」ことです。逆に言えば、オリジナルで面白いアイデアを生み出す部分はまだ人間の役割として残されています。どういう構図にするか、キャラクターをどう動かすか、物語をどう展開させるか。こういった「設計工程」「発想力」「面白さの追求」は当面、人間でなければ難しいと言えます。
AIが創作の本質部分を担うには時間がかかる
理由1:「面白さ」は人によって違う
「面白い」「魅力的」と感じる感覚は、個人の趣味嗜好や文化的背景に大きく左右されます。AIは基本的にフラットな回答をするよう学習されていますし、面白さを演出するためには、かなり複雑な文脈や多様な価値観を理解して動く必要があります。研究は進んでいるものの、まだ大きなブレイクスルーは起きていない印象です。
理由2:創作はビジネス上の優先度が低い
AI開発企業が力を入れているのは、科学技術の発展や収益に直結する分野です。たとえば「数学の問題を解く」「論文を理解する」など、ビジネス面でも価値の高い機能の方が優先されます。「漫画のネームを描く」「イラストの構図を考える」などの機能は、企業にとってはビジネス上のインパクトが小さく、後回しになる傾向があります。よって、創作全般を自動化するAIが一気に実用レベルまで進むには、まだ時間がかかるでしょう。
基礎力が「競争優位性」をもたらす
「誰でもポンとできるもの」は差にならない
AIが発達すると、誰でもある程度レベルの高いイラストや文章を生み出せるようになります。しかし、それは逆に言えば「誰でも真似できる技術」になるということ。簡単に真似されるものには強みがありません。
AI時代こそ基礎力が活きる
そこで大切になるのが、人間自身の基礎力や知識、表現力です。例えば、
- 何をどうしたいのかポイントをおさえた良い指示ができる力
- AIが生成した成果物の良し悪しを判断し、さらに発展させる力
これらは単に「AIを使いこなすスキル」というだけではなく、その前段階としてのデッサンや構図の基礎、ストーリーの組み立て方やキャラクター設定の知識がものを言います。結局のところ、AIをうまく使うにも人間のクリエイティブな判断が欠かせないからです。
まとめ:根っこの部分に注力する
AIが進化しても、「何を描くか」「どう表現するか」といった創作の根幹は依然として人間が担う必要があります。作画工程や文章校正などは確かに楽になるかもしれませんが、それだけで魅力的な作品ができるわけではありません。根っこの部分である構成力や面白さの追求は、人間にしかできない大切な作業なのです。
私自身は現在ブランクがあることもあり、「絵の基礎をもう一度学び直す」「3Dの活用方法を勉強する」など、地力となるスキルを再び固め直していきたいと考えています。AI時代だからこそ、そうした基礎をおろそかにしないことが、創作を続けていく上で重要になるはずです。
(この記事も、内容は自分で考えてメモを書いていきましたが、そこから記事の体裁に整える部分はAIを使っています)